“衝心”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうしん66.7%
しようしん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其信心は何時から始まったか知らぬが、其夫が激烈げきれつ脚気かっけにかゝって已に衝心しょうしんした時、彼女は身命しんめいなげうって祈ったれば、神のお告に九年余命よめいさずくるとあった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
平穏な顔で、苦しんだようすはまったくないし、夜具をのけてみると、寝衣のすそも乱れてはいなかった。届けによって大目付から、与力が下役人と医師を伴れて来た。医師は「衝心しょうしん」と診断した。
十八条乙 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
……脚気で足腰が立ちまへんのになア——先生あれやつたら今にも衝心しようしんで死ぬかもわからへんよつてに、助けてやつてか!
脚氣かつけわづらつて、衝心しようしんをしかけてたのです。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)