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激烈
さうして
女房は
激烈な
神經痛を
訴へつゝ
死んだ。
卯平は
有繋に
泣いた。
葬式は
姻戚と
近所とで
營んだが、
卯平も
漸と
杖に
縋つて
行つた。
又此時の
死人は
首府總人口の
三分の
二を
占めたことも
記されてあるから、
地震が
餘程激烈であつたことも
想像される。
丑松の父といふは、日頃極めて壮健な方で、
激烈しい気候に
遭遇つても風邪一つ引かず、
巌畳な
体躯は
反つて
壮夫を
凌ぐ程の隠居であつた。