“激湍”の読み方と例文
読み方割合
げきたん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六月一日の鮎漁解禁に、白泡を藍風に揚げる激湍げきたんの岩頭に立って竿を振る人々が、昨年よりも一層数を増したのも当然のことと思う。
香魚の讃 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
木曾の溪山は十數里、其特色たる、山に樹多く、けい激湍げきたん多く、茅屋ばうおく村舍山嶰さんかい水隈すゐわいに點在して、雲烟の變化殆どきはまりなきにありといふ。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
全体の調子から、やはり垂水たるみをば小滝ぐらいのものとして解釈したく、小さくとも激湍げきたんの特色を保存したいのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)