激烈げきれつ)” の例文
さうして女房にようばう激烈げきれつ神經痛しんけいつううつたへつゝんだ。卯平うへい有繋さすがいた。葬式さうしき姻戚みより近所きんじよとでいとなんだが、卯平うへいやつつゑすがつてつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
また此時このとき死人しにん首府しゆふ總人口そうじんこう三分さんぶんめたこともしるされてあるから、地震ぢしん餘程よほど激烈げきれつであつたことも想像そう/″\される。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
其信心は何時から始まったか知らぬが、其夫が激烈げきれつ脚気かっけにかゝって已に衝心しょうしんした時、彼女は身命しんめいなげうって祈ったれば、神のお告に九年余命よめいさずくるとあった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
手鎗てやりまわしたりして、からうじてその危害きがいふせいでるが、それも何時いつまでつゞことか、けるにしたがつて、猛獸まうじういきほひ益々ます/\激烈げきれつになつてた、かゝるときにはさかんにくにかぎると
悍驁かんがう激烈げきれつの人であつたが、いづれも惜福の工夫などには疎くて、みな多くは勝手元の不如意を來し、度支たくし紊亂ぶんらん、自ら支ゆる能はざるに至つて、威衰へ家傾き、甚だしきは身を失ひ封をうばはるゝに及び
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
海外かいがいもつと激烈げきれつなものに比較ひかくすればはるかにそれ以下いかであることを了解りようかいせられるであらう。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
とく天明三年てんめいさんねん西暦せいれき千七百八十三年せんしちひやくはちじゆうさんねん)の噴火ふんか激烈げきれつであつて、現在げんざい鬼押出おにおしだしとづけてゐる鎔岩流ようがんりゆうしたのみならず、熱泥流ねつでいりゆう火口壁かこうへきもつとひく場所ばしよから一時いちじ多量たりようあふれさせ
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
噴火ふんか突然とつぜんおこると、それがきはめて激烈げきれつ空氣波動くうきはどうともなふことがある。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)