“褫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うば57.9%
15.8%
15.8%
たく5.3%
はが5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
商売している以上、体はどうも仕方がない、よごれた体にも純潔な精神的貞操が宿り、金の力でもそれをうばうことはできないのだと。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
天狗てんぐまないたといひますやうな 大木たいぼくつたのが据置すゑおいてあるんです。うへへ、わたし内外うちときぬられて、そしてかされました。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しかし、幕府内でも最も強硬な主戦派の頭目として聞こえた小栗上野おぐりこうずけの職をいで謹慎を命じたほどの堅い決意が慶喜になかったとしたら。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「厭な人ね。」と、お庄は机の端に両肱りょうひじをついて目をみはっていたが、いきなり手を伸ばして巻紙を引ったくった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
されば日に増し募る入道が無道の行爲ふるまひ、一朝の怒に其の身を忘れ、小松内府のいさめをも用ひず、恐れ多くも後白河法皇を鳥羽とばの北殿に押籠め奉り、卿相雲客の或は累代の官職をはが
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)