“褫奪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちだつ85.7%
ひったく7.1%
チダツ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで私は今後この種から間違っているイヌタデの名を褫奪ちだつして、これを本来の正しい名のハナタデに還元させることに躊躇しない。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
鶴さんは、ちらと此方こっちを見たが、黙ってまたペンを動かしはじめた。お島はいらいらしい目をすえて、じっと見つめていたが、たちまち床から乗出して、その手紙を褫奪ひったくろうとした。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「でも、過ぐる日、朝廷では、尊氏ノ官位ヲ褫奪チダツス、と世に公布しておりまする」
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)