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『十八条乙』
ふりがな文庫
『
十八条乙
(
じゅうはちじょうおつ
)
』
その事のおこる五日まえ、西条庄兵衛は妻のあやに火傷をさせた。切炉で手がすべって湯釜を転覆させたとき、ちょうどあやが火箸を取ろうとしていて、その右手の先へ熱湯がもろにかぶってしまったのだ。叫び声をあげたのは脇にいた母のたえであった。あやはなに …
著者
山本周五郎
初出
「オール読物」文藝春秋新社、1962(昭和37)年10月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約27分(500文字/分)
朗読目安時間
約44分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
傍
(
かたわ
)
苛
(
いら
)
撓
(
た
)
上
(
かみ
)
家中
(
かちゅう
)
午
(
うま
)
匿
(
かくま
)
暢
(
のん
)
為
(
ため
)
粗忽
(
そこつ
)
温和
(
おとな
)
駕籠
(
かご
)
膏薬
(
こうやく
)
腫
(
は
)
脛
(
すね
)
耽
(
ふけ
)
羽折
(
はおり
)
継嗣
(
けいし
)
経
(
た
)
納屋
(
なや
)
湯釜
(
ゆがま
)
激昂
(
げっこう
)
笠
(
かさ
)
祝儀
(
しゅうぎ
)
痕
(
あと
)
火傷
(
やけど
)
狼狽
(
ろうばい
)
煽
(
あお
)
訊問
(
じんもん
)
七緒
(
ななお
)
頷
(
うなず
)
頬笑
(
ほほえ
)
鞘
(
さや
)
障
(
さわ
)
辛抱
(
しんぼう
)
躾
(
しつけ
)
躯
(
からだ
)
足袋
(
たび
)
赦
(
ゆる
)
良人
(
おっと
)
裾
(
すそ
)
袴
(
はかま
)
袖
(
そで
)
袂
(
たもと
)
衝心
(
しょうしん
)
街
(
まち
)
血痕
(
けっこん
)
蔽
(
おお
)
蒼
(
あお
)
草履
(
ぞうり
)
元文
(
げんぶん
)
壱岐
(
いき
)
国許
(
くにもと
)
図書
(
ずしょ
)
囁
(
ささや
)
喘
(
あえ
)
咎
(
とが
)
却
(
かえ
)
半刻
(
はんとき
)
切炉
(
きりろ
)
公案
(
こうあん
)
太息
(
といき
)
伴
(
つ
)
伜
(
せがれ
)
仰
(
おっ
)
仔細
(
しさい
)
享保
(
きょうほう
)
些細
(
ささい
)
乞食
(
こじき
)
与力
(
よりき
)
不埓
(
ふらち
)
披
(
ひら
)
沙汰
(
さた
)
木綿
(
もめん
)
暢気
(
のんき
)
晒
(
さら
)
昏
(
く
)
斬
(
き
)
提灯
(
ちょうちん
)
掴
(
つか
)
掩
(
おお
)
拇指
(
おやゆび
)
渡井
(
わたらい
)
憚
(
はばか
)
慥
(
たし
)
従兄
(
いとこ
)
弘
(
ひろ
)
布令
(
ふれ
)
小楯
(
こだて
)
寝間
(
ねま
)
寝衣
(
ねまき
)
家禄
(
かろく
)