“元文”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げんぶん90.9%
ぐわんぶん9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元文げんぶん元年の八月、内藤新宿の橋本屋で心中があった。男は鈴木主水という浪人者で、相手は白糸という遊女だった。書置があった。
鈴木主水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
元文げんぶん三年十一月二十三日の事である。大阪で、船乘業ふなのりげふ桂屋太郎兵衞かつらやたろべゑと云ふものを、木津川口きづがはぐちで三日間さらした上、斬罪に處すると、高札かうさつに書いて立てられた。
最後の一句 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
島秀之助が今日の振舞ふるまひのちに關東へ聞え器量きりやう格別かくべつの者なりとて元文ぐわんぶん三年三月京都町奉行まちぶぎやうを仰付られ島長門守しまながとのかみいひしは此人なりし同五年江戸町奉行となり延享えんきやう三年寅年とらどし免ぜらる
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)