“寅年”の読み方と例文
読み方割合
とらどし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
隆吉の姿がいまではぼやけてしまって、風船のように、虚空こくうに飛んでしまっている。——与平も千穂子も寅年とらどしであった。
河沙魚 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
絵は有合せの書物や雑誌を題材にしたスケッチで寅年とらどしにちなんだ張子はりこの虎の絵が多かった。中々よく出来たのもある。
申年さるどしの善光寺の地震が大きかったなんて言ったってとても比べものにはなりますまいよ、ほら、寅年とらどし六月の地震の時だって、こんなじゃなかった。」
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)