“とらどし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寅年75.0%
寅歳25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
申年さるどしの善光寺の地震が大きかったなんて言ったってとても比べものにはなりますまいよ、ほら、寅年とらどし六月の地震の時だって、こんなじゃなかった。」
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
島秀之助が今日の振舞ふるまひのちに關東へ聞え器量きりやう格別かくべつの者なりとて元文ぐわんぶん三年三月京都町奉行まちぶぎやうを仰付られ島長門守しまながとのかみいひしは此人なりし同五年江戸町奉行となり延享えんきやう三年寅年とらどし免ぜらる
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
私はよく知らないが、九紫きゅうしはどんな性格であり五黄ごおう寅歳とらどしの男女は如何に意地強きかといったりする。その星の強さというものに似たものを、私は画家の性格のうちに見る。
油絵新技法 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
明治六年に寅歳とらどしの男が徴兵に取られた。それはそれ切りのことと思って念頭にもなかった。