“申年”の読み方と例文
読み方割合
さるどし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
申年さるどしの善光寺の地震が大きかったなんて言ったってとても比べものにはなりますまいよ、ほら、寅年とらどし六月の地震の時だって、こんなじゃなかった。」
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
いまに尻尾しっぽを出すから見ていてごらんなさい。第一年齢が物を云いますよ。あの女は申年さるどしなんで、今年はやっと二十一です。奥さんはうまの二十三でしょう。
三人の双生児 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ところであたしは申年さるどし生れの小人物で、天気のいい日には先祖の原始感情がめざめ、枝から枝へ伝って歩きたいような衝動に駆られ、お尻がむずむずして椅子になんか落着いていられない。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)