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申年
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さるどし
ふりがな文庫
“
申年
(
さるどし
)” の例文
「
申年
(
さるどし
)
の善光寺の地震が大きかったなんて言ったってとても比べものにはなりますまいよ、ほら、
寅年
(
とらどし
)
六月の地震の時だって、こんなじゃなかった。」
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
いまに
尻尾
(
しっぽ
)
を出すから見ていてごらんなさい。第一年齢が物を云いますよ。あの女は
申年
(
さるどし
)
なんで、今年はやっと二十一です。奥さんは
午
(
うま
)
の二十三でしょう。
三人の双生児
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ところであたしは
申年
(
さるどし
)
生れの小人物で、天気のいい日には先祖の原始感情がめざめ、枝から枝へ伝って歩きたいような衝動に駆られ、お尻がむずむずして椅子になんか落着いていられない。
だいこん
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
のぞき差上候処文政七
申年
(
さるどし
)
はしか流行このかた御用重なる
御重詰
(
おじゅうづめ
)
御折詰もふんだんに達磨の絵袋売切らし私念願かな町のお
稲荷
(
いなり
)
様の
御利生
(
ごりしょう
)
にて御得意旦那のお子さまがた疱瘡はしかの軽々焼と御評判よろしこの度再板達磨の絵袋入あひかはらず御風味
被成下
(
なしくだされ
)
候様
奉希
(
ねがいたてまつり
)
候以上
淡島椿岳:――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
そこで妾は彼女の
素性
(
すじょう
)
を訊ねたが、あの娘は二年ほど前に突然一座に転げこんで来たので、前身は知らないと老人は答えた。またそのお八重が
申年
(
さるどし
)
かどうかも知らなかった。
三人の双生児
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
就中
(
なかんずく
)
去る
天保
(
てんぽう
)
四
巳年
(
みどし
)
、同七
申年
(
さるどし
)
再度の凶年にて死亡離散等の数多くこれあり、宿役相勤めがたきありさまに
罷
(
まか
)
りなり候えども、従来浅からざる御縁故をもって種々御尽力を仰ぎ
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
それには
申年
(
さるどし
)
の三月に赤心報国の
輩
(
ともがら
)
が井伊大老を殺害に及んだことは
毛頭
(
もうとう
)
も幕府に対し異心をはさんだのではないということから書き初めて、彼らの態度を明らかにしてあったという。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
申
常用漢字
小3
部首:⽥
5画
年
常用漢字
小1
部首:⼲
6画
“申”で始まる語句
申
申上
申訳
申刻
申出
申分
申立
申候
申込
申付