“さるどし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
申年62.5%
申歳37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところであたしは申年さるどし生れの小人物で、天気のいい日には先祖の原始感情がめざめ、枝から枝へ伝って歩きたいような衝動に駆られ、お尻がむずむずして椅子になんか落着いていられない。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
のぞき差上候処文政七申年さるどしはしか流行このかた御用重なる御重詰おじゅうづめ御折詰もふんだんに達磨の絵袋売切らし私念願かな町のお稲荷いなり様の御利生ごりしょうにて御得意旦那のお子さまがた疱瘡はしかの軽々焼と御評判よろしこの度再板達磨の絵袋入あひかはらず御風味被成下なしくだされ候様奉希ねがいたてまつり候以上
菊五郎ももとぼつとをかくる人ならず、ただ申歳さるどしからの思ひ付で出したものなれば、はまらぬはもっともとはいひながら、売込んだ愛敬を振廻し、やたらに気を利せ、洒落しゃれを云ふため
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)