“申歳”の読み方と例文
読み方割合
さるどし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
申歳さるどしの生れの廿三、運を一時にためし相場をしたく思えど、貧者一銭の余裕もなく、我力にてはなしがたく、思いつきたるまま先生の教えをうけたくて」
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
殊にそのなかの孫悟空そんごくうは、わたしが申歳さるどしの生まれである因縁から、取分けて寵愛ちょうあいしているわけです。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
菊五郎ももとぼつとをかくる人ならず、ただ申歳さるどしからの思ひ付で出したものなれば、はまらぬはもっともとはいひながら、売込んだ愛敬を振廻し、やたらに気を利せ、洒落しゃれを云ふため
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)