“小楯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こだて82.4%
おだて5.9%
をだて2.9%
こたて2.9%
をたて2.9%
ヲタテ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
でも、私は目的の土蔵の窓の下にたどりつくと、丁度その土塀のきわにあった一つの岩を小楯こだてに身を隠して、じっと、あたりの様子を窺った。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
わたしはとうとう山城川やましろがわをのぼり、奈良なら小楯おだてをも通りすぎて、こんなにあちこちさまよってはいるけれど、それもどこを
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
が、豪快ごうかい蒲生泰軒、深くみずからの剣技にたのむところあるもののごとく、地を蹴って寄り立った石燈籠を小楯こたてに、自源流中青眼——静中物化を観るといった自若じじゃくたるてい
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ここに山部やまべむらじ小楯をたて針間はりまの國のみこともちさされし時に、その國の人民おほみたから名は志自牟しじむが新室に到りてうたげしき。ここにさかりうたげて酒なかばなるに、次第つぎてをもちてみな儛ひき。
白髮天皇の二年冬十一月、播磨の國司山部連の先祖伊與イヨ來目部クメベ小楯ヲタテ、赤石郡に於て、自ら新甞の供物を辨ず。適、縮見シヾミ屯倉ミヤケオビト、新室の縱賞ホカヒして、夜を以て晝に繼ぐに會ふ。(顯宗紀)