“豪快”の読み方と例文
読み方割合
ごうかい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、豪快ごうかい蒲生泰軒、深くみずからの剣技にたのむところあるもののごとく、地を蹴って寄り立った石燈籠を小楯こたてに、自源流中青眼——静中物化を観るといった自若じじゃくたるてい
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
四方水の上に居ながら、バケツ一ぱいの淡水まみずにも中々ありつかれぬ海の子等に、蒸溜水の天水浴てんすいよくとは、何等贅沢の沙汰であろう。世界一の豪快ごうかいは、甲板の驟雨浴であらねばならぬ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
豪快ごうかいぶって、至極、らいらく恬淡てんたんとみせながら、内には、女性以上の、こまかい嫉妬や術策や排他根性などを蔵している——武門の男どもの、そうした白眼と猜疑さいぎには、身分、生い立ちこそちがうが
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)