小楯おだて)” の例文
わたしはとうとう山城川やましろがわをのぼり、奈良なら小楯おだてをも通りすぎて、こんなにあちこちさまよってはいるけれど、それもどこを
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
ここに山部やまべの連小楯おだてが播磨の國の長官に任命されました時に、この國の人民のシジムの家の新築祝いに參りました。そこで盛んに遊んで、酒たけなわな時に順次に皆舞いました。
そのとき小楯おだてをはじめ、よばれた人たちも、お酒がまわるにつれて、みんなで代わる代わる立ってまいを舞いました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
小楯おだてはそれから急いでみんなを集めて、仮のお宮をつくり、お二人をその中にお移し申しました。そして、すぐに大和やまとへ早うまの使いを立てて、おんおば上の飯豊王いいとよのみこにご注進ちゅうしん申しあげました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)