“娘御”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むすめご95.5%
シャンシャン4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然るに、その正道しやうだう潔白なる貴殿が、私共天魔に魅入られ候者に、唯今、娘御むすめごの大病を癒し呉れよと申され候は、何故に御座候や。
尾形了斎覚え書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
此男やがてひざをすゝめ娘の母にむかこゑをひそめていふやう、今はなにをかつゝみ申さん、われ娘御むすめごと二世の約束やくそくをしたるもの也。
「ヘエ。腑に落ちぬにも何も、あの美しい娘御シャンシャンが……コ……こげな恐ろしい事になろうとは……事もあろうに胴切りの真二つなぞと……」
「ホイ。それそれ。そのお乳母さんが一人おりますわい。あの娘御シャンシャンの小さい時からのお乳母どんで、たしかお島どんという四十四、五の……」