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本当
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ほんたう
何うなすつたんだらうツて
本当に心配をしてえましたよ、
然うするとね、お
母が
云ふのには、お
前何か
旦那を
失策たんぢやアないかてえますから
まさかに
聞いたほどでもあるまいが、
其が
本当ならば
見殺ぢや、
何の
道私は
出家の
体、
日が
暮れるまでに
宿へ
着いて
屋根の
下に
寝るには
及ばぬ、
追着いて
引戻して
遣らう。
『お
前本当に
諾いて呉れるか。』
仮令どんな事があらうとも、
女は
其の
嫁した
家を
本当の
家としなければならぬと
云ふことを
云ひ聞かして
帰されたから
後には
子供一人、
其時が
戸長様の
帳面前年紀六ツ、
親六十で
児が
二十なら
徴兵はお
目こぼしと
何を
間違へたか
届が五
年遅うして
本当は十一、それでも
奥山で
育つたから
村の
言葉も
碌には
知らぬが
ヘヽー
何うでげせう、三
朱位には
負りますまいか。坊「
焼場へ
来て
値切るものもないもんだ、
極つて
居るよ。金「ナニ
本当に
焼けないでも
宜しいんで。 ...
アラ
入らしつたよ、チヨイとお
母さん
旦那が、
何うもまア
貴方は
本当に
呆れるぢやアありませぬか、
過日お
帰んなすつた
切入らつしやらないもんですから
まアさ
其様な事を
云はずに
彼を
喚んでおやんなさいよ、でないと若い
妓を一人殺しちまふやうなもんです、
本当に
貴方は
芸妓殺ですよ、まアちよつと二階へお
上んなさいよ
梅喜さん、
本当にお
前男振を
上げたよ。梅「へえ
私は
随分好い
男で、
先刻鏡でよく見ましたが。 ...
モシお
前さん。主「エヽ。妻「
彼のお客は忘れて
行つたね。主「
何うだ
奇態なものだらう、
茗荷を
喰ふと
馬鹿になると
云ふが、
実に不思議なもんだな。妻「
本当にさうだね。 ...
昔の
地獄の火の車や
無間地獄などで、
此方に
本当の火の車が
有りまして、
半分絵で
描いて
有つて、その
境界がちつとも
分りません、誠に感心だ、火の燃える
処が
本当のやうだ
お
前は
眼が
開いてちよいと
子柄を
上げたよ、
本当にまア
見違いちまつたよ、一人で
来たのかい、なに
近江屋の
旦那を、ムヽ
失れて、
然うかい、ぢやア
何処かで
御飯を
食べたいが
本当に困るぢやアないかね、
私も
義理ある
間だから
小言も
云へないが、たつた一人の
兄さんを
置去りにして
帰つて
来るなんて……なに
屹度早晩にぶらりと
帰つて
来るのが
落だらうが
拙者はマアどうやら
斯うやら、
斯うやつて
居りますが
本当においとしいことだ……。
山の中は歩きつけて
居ります、
又私は力がありますから、
途中で
追剥が五人や六人出ても大丈夫でございます、
富山の
薬屋は
風呂敷を前で
本当に結んでは
居りませぬ、
追剥にでも
逢ふと
一
時か一
時半ほか
寝ないで
稼いで、
金を
貯めなければ、
本当に
金は
貯らない。
困るねえ、
承はりますれば
何か
御邸から
御拝領物の
儀に
就きまして
私共までお
赤飯を
有難う
存じます
序に
女房も
宜しくてえんだよ。亭「え。妻「
本当に子供ぢやアなし、
性がないね、
確りおしよ。 ...