“饒舌家”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうぜつか43.8%
おしゃべり25.0%
おしやべり18.8%
ぜうぜつか6.3%
にょうぜつか6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また更に怖るべき饒舌家じょうぜつかであることを知ったならば、二人とも、かくまで羽目をはずして時事を痛論するようなことはなかったでしょう。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
正「イヤこれは何うも驚いた、饒舌家おしゃべりだからじきにすっぱ抜きをして困る、大変なものを連れて来た、表徳さん下がろう」
其処へ饒舌家おしやべりの叔母が小供達と共に泊りに来たのが、今朝も信吾は其叔母につかまつて出懸けかねた。吉野は昌作を伴れて出懸けた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
サンタが夫は卑しき饒舌家ぜうぜつかならずして、まことに學殖ある人なりしこと、此往來ゆききの間に明になりぬ。
ただその持前を余り出しすぎると、饒舌家にょうぜつかといわれたり、法螺ほらふきと思われたり、またか、と人にいとわれたりするので、平常は慎んで、なるべく寡黙かもくを守っているのであった。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)