“寡黙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かもく94.1%
むくち5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十九の年のあやまちも、六年前の夢となって、お市は今なお水々しい二十五の御新造ごしんぞぶり、良人の曾我部兵庫は、四十近い寡黙かもくな侍であった。
夕顔の門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
オフシェンコは、真面目そうな、寡黙かもくな男だ。しかし、その日はめずらしく口数が多く、折竹になにかと話しかけてくる。
人外魔境:10 地軸二万哩 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
男の様子が昔から見るとよほど変ってきて、以前よりか一層寡黙むくちになりだしたように見えたのは、それから程経てのことだった。
曠野 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)