“むくち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
無口48.1%
寡言40.7%
寡口7.4%
寡黙3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
無口むくちな、おとなしそうなおとこ似合にあわず、きゅうおそろしいけんまくとなりました。おとこは、すぐさましていきました。
火を点ず (新字新仮名) / 小川未明(著)
平常の寡言むくちで沈重な彼とは——まったく別人のように、知性をかなぐり捨てた修羅武者になっていた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ふだんから寡口むくちな人で、わたくし共とも朝夕の挨拶をいたすほかには、なんにも口を利いたことがございませんので、どんな用のある人か一向に存じません」
半七捕物帳:28 雪達磨 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
男の様子が昔から見るとよほど変ってきて、以前よりか一層寡黙むくちになりだしたように見えたのは、それから程経てのことだった。
曠野 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)