“かげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
加減65.6%
寡言8.4%
下弦6.1%
加减3.8%
和弦3.1%
訛言1.5%
嘉元1.5%
家言1.5%
禾原1.5%
下元0.8%
仮幻0.8%
仮現0.8%
佳諺0.8%
化現0.8%
嘉言0.8%
家厳0.8%
歌絃0.8%
過言0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう好(い)い加減(かげん)歩(ある)いて行(い)つて、谷(たに)がお仕舞(しまひ)になつたかと思(おも)ふ時分(じぶん)には、また向(むか)ふの方(はう)の谷間(たにま)の板屋根(いたやね)から煙(けむり)の立(た)ち登(のぼ)るのが見(み)えました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
一族のうちでは、もっとも寡言(かげん)だが重厚な人物といわれる南江備前守正忠に、正成の甥(おい)、楠木弥四郎もついて行っている。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
更(かう)闌(た)けて、天地の間にそよとも音せぬ後夜(ごや)の靜けさ、やゝ傾きし下弦(かげん)の月を追うて、冴え澄める大空を渡る雁の影遙(はる)かなり。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
年齡(とし)の加减(かげん)で眼(め)は霞(かす)んでも
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
そうして、めんどうな積分的計算をわれわれの無意識の間に安々と仕上げて、音の成分を認識すると同時に、またそれを総合した和弦(かげん)や不協和音を一つの全体として認識する。
感覚と科学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
海辺に家宅(かたく)ある士民、老幼婦女の立退かんとて家財雑具を持運ぶ様、さしもにひろき府下の街衢(がいく)も、奔走狼狽して錐(きり)を立つべき処もなし。訛言(かげん)随(したが)って沸騰し、人心恟々(きょうきょう)として定まらず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
初君が哥に「ものおもひこし路(ぢ)の浦(うら)の白浪(しらなみ)も立かへるならひありとこそきけ」此哥吉瑞(きちずゐ)となりてや、五年たちてのち嘉元(かげん)元年為兼卿皈洛(きらく)ありて、九年の後(のち)正和元年玉葉集(ぎよくえふしふ)を撰(えらみ)の時
と相(あい)も変らず奇矯(ききょう)なる一家言(かげん)。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
頗(すこぶる)爽快を覚ゆると共にいよいよ老来の嘆あり。たまたま思出るは家府君(かふくん)禾原(かげん)先生の初て老眼鏡を掛けられし頃の事なり。時に一家湘南の別墅(べっしょ)豆園(とうえん)にありき。
偏奇館漫録 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
この事は一度郷土研究の中にも説いたことがあるが、関西の十夜関東のトオカンヤ(十日夜)は、すなわち下元(かげん)の節(せつ)のことで、起原は正(まさ)しく亥の子と一つである。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
鳴鏑(めいてき)の如く尖(とが)りたる声ありて、奈落(ならく)に通ず、立つこと久しうして、我が五躰(ごたい)は、悉(こと/″\)く銀の鍼線(しんせん)を浴び、自ら駭(おどろ)くらく、水精姑(しばら)く人と仮幻(かげん)したるにあらざるかと、げに呼吸器の外に人間の物
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
社殿そのものも、天空高く浄(きよ)められたる久遠(くおん)の像と、女神の端厳相(たんげんそう)を仮現(かげん)する山の美しさを、十分意図にいれ、裏門からの参詣道を、これに南面させて、人類の恭敬を表示したところの
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
おのづからに和を致して而して福を来すに及ぶを道破せる、共に愉快なる佳諺(かげん)なり。
東西伊呂波短歌評釈 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
例えば奥州の三春駒(みはるごま)は田村麻呂将軍が奥州征伐(おうしゅうせいばつ)の時、清水寺の僧円珍(えんちん)が小さい駒を刻(きざ)みて与えたるに、多数の騎馬武者に化現(かげん)して味方の軍勢を援(たす)けたという伝説に依(よ)って作られたもので
土俗玩具の話 (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
主人がなぜかと思って問うと、どうもお母あ様のお話が嫌いでならないと云う。これは穂積家に限ってある事で、食事の時は何か近郷であった嘉言(かげん)善行というような事を話すことになっている。
蛇 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
家厳(かげん)が力をつくして育し得たる令息は、篤実一偏、ただ命(めい)これしたがう、この子は未だ鳥目(ちょうもく)の勘定だも知らずなどと、陽(あらわ)に憂(うれえ)てその実(じつ)は得意話の最中に
学者安心論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
歌絃(かげん)、管笛(かんてき)は水に響き、雲も答えるばかりだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この青年ははなはだ無礼な過言(かげん)を述べたように見えるが、その実、将軍に対して同情と敬畏(けいい)の念を顕(あらわ)す考えであったという。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)