“いえとし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
家厳50.0%
家利50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父の家厳いえとしを初め、城中の者が、こぞって案じていた一つの推定は、その日のうまの刻になって、不幸にも、適中していたことが知れた。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「わしは、女ではないっ。病人などでもないっ。——柳生家厳いえとしの嫡男、新介宗厳むねとしなのだ。はや首を打てっ。首を打て!」
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家厳いえとしは落涙がとまらなかった。玉砕ぎょくさいいさぎよしとして主張していた一徹な愚かさを、日ごろ病弱あつかいにしていた子から訓えられて、背に百杖を下された心地に打たれた。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
生みの親は播州ばんしゅう龍野たつのから御当領の愛知あいち朝日村あさひむらに移り住んでおりまする木下七郎兵衛家利いえとしが娘で、一男二女の三人の子の、うちの一女をもらいうけて育てあげたのでござります。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)