“愛知”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えち70.0%
あいち30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
全国の木地屋の総元締と伝えられてきた近江の木地屋も、愛知えち郡の蛭谷や君ヶ畑、犬上郡の大君おおじヶ畑など、それぞれの系統があったらしい。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
おそらくは、顕家が着くいぜんに、先発隊が来てすでに幾日も前から愛知えち川口に手配をしていたものだろう。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はこせこかとおもふ、にしき紙入かみいれから、定期ていきだかなんだかちひさくたゝんだ愛知あいち銀行券ぎんかうけんきぬハンケチのやうにひら/\とふつて、きん一千圓いつせんゑんなり、といふ楷書かいしよのところをせて
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
されば南シナ海の低気圧は岐阜ぎふ愛知あいちに洪水を起こし、タスカローラの陥落は三陸に海嘯かいしょうを見舞い、師直もろなおはかなわぬ恋のやけ腹を「物の用にたたぬ能書てかき」に立つるなり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)