“定期”の読み方と例文
読み方割合
ていき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それで周三は、毎日まいにち畫架ぐわかに向ツて歎息ばかりしてゐながら、定期ていきの時間だけちやんと畫室に入ツて、バレツトにテレビン繪具ゑのぐ捏返ねりかへしてゐた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
はこせこかとおもふ、にしき紙入かみいれから、定期ていきだかなんだかちひさくたゝんだ愛知あいち銀行券ぎんかうけんきぬハンケチのやうにひら/\とふつて、きん一千圓いつせんゑんなり、といふ楷書かいしよのところをせて
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
其内そのうち定期ていきの三週間しうかんぎて、御米およね身體からだおのづからすつきりなつた。御米およね奇麗きれいとこはらつて、あたらしいのするまゆふたゝかゞみらした。それは更衣ころもがへ時節じせつであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)