“玉砕”の読み方と例文
読み方割合
ぎょくさい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると大佐は彼の作った弔辞の出来栄えを賞讃した上、「急焉きゅうえん玉砕ぎょくさいす」と云う言葉はいかにも本多少佐の死にふさわしいなどと云う批評をくだした。
文章 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
つまり初手しょてから玉砕ぎょくさいを期していたものとしか見えず、正行の大童おおわらわなすがたを中心に、一とき、わあッと、どよみを揚げた武者どもの叫びは、喊声かんせいというよりも
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
丁度ちょうど、サイパンがちた直後で、どうせ私達は南方の玉砕ぎょくさい部隊だと、班長たちから言われていた時で——
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)