“敬畏”の読み方と例文
読み方割合
けいい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
落ちていた二三の毛筋を拾って、これが狼様の毛に違いないというものがある。狼は時とすると、様の字で敬畏けいいを表象されることがある。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
この青年ははなはだ無礼な過言かげんを述べたように見えるが、その実、将軍に対して同情と敬畏けいいの念をあらわす考えであったという。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
それのみならず、先生がベルが鳴って十五分立っても出て来ないのでますます予期から生ずる敬畏けいいの念を増した。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)