禾原かげん)” の例文
これより先、八月中秋の夕毅堂は二、三の門生を伴って墨田川に舟をうかべたことが、わたくしの先考永井禾原かげんの旧稿に見えている。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
すこぶる爽快を覚ゆると共にいよいよ老来の嘆あり。たまたま思出るは家府君かふくん禾原かげん先生の初て老眼鏡を掛けられし頃の事なり。時に一家湘南の別墅べっしょ豆園とうえんにありき。
偏奇館漫録 (新字新仮名) / 永井荷風(著)