訛言かげん)” の例文
しかるに、ときによっては訛言かげんに出ずる火柱もある。余はかつて聞いているが、某町にて火柱立つとの評判が起こり、間もなく火災があった。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
海辺に家宅かたくある士民、老幼婦女の立退かんとて家財雑具を持運ぶ様、さしもにひろき府下の街衢がいくも、奔走狼狽してきりを立つべき処もなし。訛言かげんしたがって沸騰し、人心恟々きょうきょうとして定まらず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
といいたりとの訛言かげん
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)