“久遠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くおん76.9%
くをん23.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この五百年の間に皮相な慾望で塗り籠められた人間の久遠の本能慾が、どうして鬱積せずにいるものぞ。それを担って生れたのが自分なのだ。
宝永噴火 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
世はまさに、天龍寺の建立にかけた祈願にこたえて、久遠華厳法相四海平和が地に降りてきたかのような観がある。——
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「凡そ事物の久遠に垂るる者は、(中略)切実のあるを要す」(芥舟学画編)とは、文芸の上にも確論だと思ふ。(十月六日)
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
久遠のむかしに、天竺の国にひとりの若い修行僧が居り、野にいでて、感ずるところありてそのしつ、その精草の葉にかかれり。などといふやうなことが書いてあつた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)