“久遠(くをん)” の例文
「凡そ事物の能(よ)く久遠(くをん)に垂るる者は、(中略)切実の体(たい)あるを要す」(芥舟学画編(かいしうがくぐわへん))とは、文芸の上にも確論だと思ふ。(十月六日)
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
久遠(くをん)のむかしに、天竺(てんぢく)の国にひとりの若い修行(しゆぎやう)僧が居り、野にいでて、感ずるところありてその精(せい)を泄(もら)しつ、その精草の葉にかかれり。などといふやうなことが書いてあつた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
我は久遠(くをん)の真理をたづね、妻は現世(げんぜ)の虚栄に奔る。我深く妻を憫(あはれ)めども妻の為に道を棄て、親を棄て、己れを棄つる能はず。真実二途なし。乃ち心を決して相別る。その前後の歌。
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
けふもなほこの光、久遠(くをん)に亘(わた)る如し
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
平等海(びやうどうかい)にそそぎゆく久遠(くをん)の姿
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
久遠(くをん)のひと 佛陀よ!
定本青猫:01 定本青猫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
久遠(くをん)にわたる光明(くわうみやう)は映(うつ)りたらずや
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
久遠(くをん)の天の運行に
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)