饒舌家おしゃべり)” の例文
正「イヤこれは何うも驚いた、饒舌家おしゃべりだからじきにすっぱ抜きをして困る、大変なものを連れて来た、表徳さん下がろう」
たいがい彼等は饒舌家おしゃべりで、道楽者で、勇み肌で、堂々たる恰幅をしている。ノズドゥリョフは三十五歳にもなっていながら、まるで十九か二十の青年と変りがなく、至って遊蕩あそびずきであった。
ええ、すてきな饒舌家おしゃべりだの才子だのが。なんでも理解し、なんでも説明し、なんでも見のがし——何にも感じない、骨抜きのフランス人たちの間にはいって、私はまごついてしまいましたよ。
「そんなことは気にしないがいいです。君の国には饒舌家おしゃべりがかなり多いから、ときどき黙り込む人に、たとい臆病さからでも、言い換えれば心ならずにでも、黙り込む人に出会うと、うれしいものです。」