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金鱗
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きんりん
ふりがな文庫
“
金鱗
(
きんりん
)” の例文
まもなく、宿の板前や男衆に桶をかつがせ、見ごとな
金鱗
(
きんりん
)
の
金鯉
(
きんごい
)
十数
尾
(
ひき
)
をすくい入れて二人は帰ってきた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
うつくしき
人
(
ひと
)
の、
葉柳
(
はやなぎ
)
の
蓑
(
みの
)
着
(
き
)
たる
忍姿
(
しのびすがた
)
を、
落人
(
おちうど
)
かと
見
(
み
)
れば、
豈
(
あに
)
知
(
し
)
らんや、
熱
(
あつ
)
き
情思
(
おもひ
)
を
隱顯
(
ちら/\
)
と
螢
(
ほたる
)
に
涼
(
すゞ
)
む。
君
(
きみ
)
が
影
(
かげ
)
を
迎
(
むか
)
ふるものは、たはれ
男
(
を
)
の
獺
(
をそ
)
か、あらず、
大沼
(
おほぬま
)
の
鯉
(
こひ
)
金鱗
(
きんりん
)
にして
鰭
(
ひれ
)
の
紫
(
むらさき
)
なる
也
(
なり
)
。
五月より
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
あるいは「
釜中
(
ふちゅう
)
の鯉魚」と答え、あるいは「
網
(
あみ
)
を
透
(
とお
)
る
金鱗
(
きんりん
)
」と答えはするが、ついに鯉魚あるを知らず、おのれに身あるを知らず、眼前に大衆あるを知らずして、問いに対する答えの
速
(
すみや
)
かなること
鯉魚
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
“
玉壺春
(
ぎょっこしゅん
)
”やら
金鱗
(
きんりん
)
の鯉やらで、ゆうべもあれで、したたかに飲み、そして食べてもいたのだろう。……そのせいか明け方から彼はシクシク腹痛を覚えていた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一
尺
(
しやく
)
、
金鱗
(
きんりん
)
を
重
(
おも
)
く
輝
(
かゞや
)
かして、
水
(
みづ
)
の
上
(
うへ
)
へ
飜然
(
ひらり
)
と
飛
(
と
)
ぶ。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
呉用先生の
智網
(
ちもう
)
、
金鱗
(
きんりん
)
の鯉を
漁
(
と
)
って元の村へ帰ること
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“金鱗”の意味
《名詞》
金色の鱗。
美しい魚。
(出典:Wiktionary)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
鱗
漢検準1級
部首:⿂
24画
“金鱗”で始まる語句
金鱗湖
金鱗燦