“飜然”のいろいろな読み方と例文
新字:翻然
読み方(ふりがな)割合
ひらり82.5%
ほんぜん12.5%
からり2.5%
がらり2.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と若い女が諸声で、やや色染めた紅提灯、松原の茶店から、夕顔別当、白い顔、絞の浴衣が、飜然ひらりと出て、六でなしを左右から。
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
早瀬はちょっとことばを切って……夫人がその時、わななきつつ持つ手を落して、膝の上に飜然ひらりと一葉、半紙に書いた女文字。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
蟹の長男は父の没後、新聞雑誌の用語を使うと、「飜然ほんぜんと心を改めた。」今は何でもある株屋の番頭か何かしていると云う。
猿蟹合戦 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
或は飜然ほんぜん悔悟かいごして、和製女ヴィドックとなるか。
江川蘭子 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
池の端の行き違ひより飜然からりと変りし源太が腹の底、初めは可愛う思ひしも今は小癪に障つてならぬ其十兵衞に、頭を下げ両手をついて謝罪らねばならぬ忌〻しさ。
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
なう十兵衞、我の云ふのが腑に落ちたら思案を飜然がらりと仕変へて呉れ、源太は無理は云はぬつもりだ、これさ何故黙つて居る、不足か不承知か、承知しては呉れないか、ゑゝ我の了見をまだ呑み込んでは呉れないか、十兵衞、あんまり情無いではないか、何とか云ふて呉れ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)