“ほんぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
翻然67.6%
飜然13.5%
本然8.1%
本善5.4%
本膳5.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もしも本当に斬る気になって、翻然ほんぜんと飛び出して来たならば、そんな五人の遊び人などは、一ぎ二薙ぎで斃されるであろう。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
以前は自分もよく彼に馴染なじんで、無二の親友であつたのだが今云ふ如く自分の反對黨のために推されて、その旗頭の地位に立つに及び小膽者の自分は飜然ほんぜんとして彼を忌み憎み
古い村 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
〔譯〕本然ほんぜん眞己しんこ有り、躯殼くかく假己かこ有り。須らく自らみとめ得んことを要すべし。
ただかすかに、心淋しくも、はかない思慕と、生れ代ろうとする本善ほんぜんさがだけがある。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
本膳ほんぜんを出さぬほどの手がるな饗応きょうおうを、お茶というところは田舎いなかには多く、ことに九州などでは婚礼の前後にもお茶、また仏事ぶつじの日にもお茶といって人をまねいている。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)