“本然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほんねん82.4%
ほんぜん17.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弁信のみが、彼女のひがめるすべての性格を忘れて、本然ほんねんの、春のように融和な、妙麗なお銀様の本色を知ることができるらしくあります。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
人間の本然ほんねんを欺きおおう可からざるところから、優等資質を有して居る者が文雅を好尚するのは自からなることでも有ったろう。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それわが国いにしえより教あり、天然の教という。その法、人をしておのずか本然ほんぜんの性にかえらしむるものにして、すなわち誠心の一なり。
教門論疑問 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)
〔譯〕本然ほんぜん眞己しんこ有り、躯殼くかく假己かこ有り。須らく自らみとめ得んことを要すべし。