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『分らないもの』
ふりがな文庫
『
分らないもの
(
わからないもの
)
』
「福岡から、お客様がみえました」——さういふ下女の取次ぎの言葉を聞いた時から、彼は脅えてゐなくちやならなかつた。 福岡の客つて、それは彼の内の親類端だつたんだが、非常なブルヂョアであるのだ。そしてその客である奥さんは、彼をよく知つてゐながら …
著者
中原中也
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約12分(500文字/分)
朗読目安時間
約20分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
彼方
(
アチラ
)
偽
(
コシラ
)
質
(
タチ
)
唾
(
ツバ
)
理由
(
ワケ
)
従兄
(
アニ
)
午睡
(
ヒルネ
)