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引幕
ふりがな文庫
“引幕”の読み方と例文
読み方
割合
ひきまく
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひきまく
(逆引き)
横手の
桟敷裏
(
さじきうら
)
から
斜
(
ななめ
)
に
引幕
(
ひきまく
)
の一方にさし込む
夕陽
(
ゆうひ
)
の光が、その進み入る道筋だけ、空中に
漂
(
ただよ
)
う塵と煙草の煙をばありありと眼に見せる。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
なにかの参考のために、その当時、かの外国人らが
引幕
(
ひきまく
)
に添えて守田勘弥に送った書面を左にかかげる。原文はもちろん英文で、それに日本語の訳文を添えたものである。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
ある日
特
(
こと
)
に
小介
(
こもの
)
をして大きなる新調の
引幕
(
ひきまく
)
を持ち来らしめ、こは自分が自由民権の大義を講演する時に限りて用うべき幕なれば、何とぞわが敬慕する
尊姉
(
そんし
)
の名を記入されたく
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
引幕(ひきまく)の例文をもっと
(8作品)
見る
“引幕”の解説
引幕(ひきまく)とは、舞台などで、左右に引いて開閉する幕のこと。歌舞伎の定式幕もまた、引幕の一種である。
歌舞伎舞台の正面には少し裾を引いた幕が垂れ下がっており、これが右手に引かれると芝居が始まり、左手に閉じると芝居が終わることを意味していた。これが引幕であり、歌舞伎狂言ではこの幕がことのほか尊ばれ、明治初年に引幕の使用が認められていたのは東京で10座に限られていたという。引幕のうち三色に彩色したものを特に定式幕という。
(出典:Wikipedia)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
幕
常用漢字
小6
部首:⼱
13画
“引”で始まる語句
引
引込
引摺
引返
引張
引掛
引籠
引立
引緊
引出
“引幕”のふりがなが多い著者
福田英子
永井荷風
長谷川時雨
岡本綺堂