“注目飾”の読み方と例文
読み方割合
しめかざ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
門松かどまつ注目飾しめかざりはすでに取り払われて正月もや十日となったが、うららかな春日はるびは一流れの雲も見えぬ深き空より四海天下を一度に照らして
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
電車のせ行く麹町こうじまちの大通りには、松竹まつたけ注目飾しめかざり、鬼灯提灯ほおずきちょうちん引幕ひきまく高張たかはりのぼりや旗のさまざまが、よごれたかわら屋根と、新築した家の生々なまなましい木の板とに対照して、少しの調和もない混乱をば
深川の唄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
御作さんはやっぱり廻套の羽根を捕まえたまま、注目飾しめかざりの間を、向うへ押されて行く荷車の影を見送った。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)