“しめかざ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
注連飾50.0%
注目飾30.0%
〆飾10.0%
10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すでに年暮景色くれげしきで、どこの門にも注連飾しめかざりや大きな門松が立っていたが、足利家にはそれがなかった。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
電車のせ行く麹町こうじまちの大通りには、松竹まつたけ注目飾しめかざり、鬼灯提灯ほおずきちょうちん引幕ひきまく高張たかはりのぼりや旗のさまざまが、よごれたかわら屋根と、新築した家の生々なまなましい木の板とに対照して、少しの調和もない混乱をば
深川の唄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
〆飾しめかざりや根松を買って来たり、神棚かみだなに供えるコマコマした器などを買って来てくれた。帳場の側に八寸ばかりの紅白の鏡餅かがみもちを据えて、それに鎌倉蝦魚かまくらえびや、御幣を飾ってくれたのもお国である。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
一時は祭をさせるとか、させないとかの騒ぎが伝えられて、毎年月の始めにアーチ風に作られる〆しめかざりが漸く七日目に町々の空へ掛った。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)