自分たちの仲間では、この涸沢の岩小屋が大好きだった。こんなに高くて気持のいい場所は、あんまりほかにはないようだ。大きな上の平らな岩の下を少しばかり掘って、前に岩っかけを積み重ねて囲んだだけの岩穴で、それには少しもわざわざやったという細工の痕 …
| 著者 | 大島亮吉 |
| ジャンル | 芸術・美術 > スポーツ・体育 > 戸外レクリエーション |
| 初出 | 「登高行 第五年」1924(大正13)年12月 |
| 文字種別 | 新字新仮名 |
| 読書目安時間 | 約15分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約24分(300文字/分) |