あざや)” の例文
汝これを知る、そはそがためにウティカにて汝は死をも苦しみとせず、大いなる日にあざやかなるべきころもをこゝに棄てたればなり 七三—七五
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
それから裾を引きずる緋のうちかけを纒うた尼さんの衣をしたゝあざやかな眞紅に燃え立たせた。
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
われわが導者に問はんとて、しばらく目をこれより離し、後再びこれをみれば今はいよ/\あざやかにかついよ/\く大いなりき 一九—二一
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そのあざやかさは愛の強さに伴ひ、愛の強さは視力みるちからに伴ひ、しかして是またその功徳を超えて受くるところの恩惠めぐみに準ず 四〇—四二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そは多くの輝二の光線の中にて我に現はれ、あゝかくかれらを飾るエリオスよとわがいへるほどあざやかにかつ赤かりければなり 九四—九六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
この美しき一組の燭臺、上より焔を放ちてそのあざやかなること澄みわたれる夜半よはの空の望月もちづきよりもはるかにまされり 五二—五四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
時に見よ、一樣にあざやかなる一の光あたりに現はれ、かしこにありし光のかなたにてさながら輝く天涯に似たりき 六七—六九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
かくかたりて後涙を流し、そのあざやかなる目をめぐらせり、わがくとく來れるもこれがためなりき 一一五—一一七
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
その目は星よりもあざやかなりき、天使のごとき聲をもてことば麗しくやはらかく我に曰ひけるは 五五—五七
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)