“燦(きらびや)” の例文
ウルリーケは爽やかな大気を大きく吸い込んだが、おそらく彼女の眼には、その燦(きらびや)かな光が錫色をした墓のように映じたことであろう。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
嫁入(よめい)りてより七年(ねん)の間(あひだ)、いまだに夜(よ)に入(い)りて客(きやく)に來(き)しこともなく、土産(みやげ)もなしに一人(ひとり)歩行(あるき)して來(く)るなど悉皆(しつかい)ためしのなき事(こと)なるに、思(おも)ひなしか衣類(いるい)も例(いつも)ほど燦(きらびや)かならず
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
土産もなしに一人歩行(あるき)して來るなど悉皆(しつかい)ためしのなき事なるに、思ひなしか衣類も例(いつも)ほど燦(きらびや)かならず、稀に逢ひたる嬉しさに左のみは心も付かざりしが、聟よりの言傳とて何一言の口上もなく
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いまだに夜(よ)に入りて客に来しこともなく、土産もなしに一人歩行(あるき)して来るなど悉皆(しつかい)ためしのなき事なるに、思ひなしか衣類も例(いつも)ほど燦(きらびや)かならず、稀(まれ)に逢(あ)ひたる嬉しさにさのみは心も付かざりしが
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)