“奔馳”の読み方と例文
読み方割合
ほんち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
綸巾りんきんをいただき羽扇うせんをもって、常に三軍を指揮していたという諸葛孔明しょかつこうめいは、四輪車という物に乗って戦場を奔馳ほんちしていたそうですが」
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その間わずかに途が開かれると、あるいは勢に乗じみずから知らずして遠く突進し、あるいは激せられるところがあって予期せざる方面に奔馳ほんちする。
歴史の矛盾性 (新字新仮名) / 津田左右吉(著)
と、馬は忽ち矢の如く走り出でたのである。つれの馬に遅れまいと、其男が手綱を執つてゐたわしの馬も、宙を飛んで奔馳ほんちする。わし達はひたすらに途を急いだ。
クラリモンド (新字旧仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)