“ほんち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
奔馳81.0%
本地19.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、馬は忽ち矢の如く走り出でたのである。つれの馬に遅れまいと、其男が手綱を執つてゐたわしの馬も、宙を飛んで奔馳ほんちする。わし達はひたすらに途を急いだ。
クラリモンド (新字旧仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)
それから意馬心猿いばしんえんという事、『類聚名物考』に、『慈恩伝』に〈情は猿の逸躁を制し、意は馬の奔馳ほんちつなぐ〉、とあるに基づき、中国人の創作なるように筆しあれど
「熊野権現の本地ほんち阿弥陀如来あみだにょらい、願わくは、摂取不捨せっしゅふしゃの本願をば誤たず、浄土へお導き下さい。又、都に残った妻や子がこれから一生安穏に暮せるようお護り下さい」
れはきみいとはれてわかるゝなれどもゆめいさゝかうらことをばなすまじ、きみはおのづからきみ本地ほんちありて其島田そのしまだをば丸曲まるまげにゆひかへるをりのきたるべく、うつくしき乳房ちぶさ可愛かわゆひとふくまするときもあるべし
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)