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本地
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ほんち
ふりがな文庫
“
本地
(
ほんち
)” の例文
それ、熊野本宮の阿弥陀如来は、済度苦界の教主、
法身
(
ほうしん
)
、
報身
(
ほうしん
)
、
応身
(
おうしん
)
の三身を
具
(
そな
)
えたる仏なり。或は
早玉宮
(
はやたまぐう
)
本地
(
ほんち
)
の薬師如来は
衆病悉除
(
しゅびょうしつじょ
)
の如来なり。
現代語訳 平家物語:02 第二巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
君はおのづから君の
本地
(
ほんち
)
ありてその島田をば
丸曲
(
まるまげ
)
にゆひかへる折のきたるべく、うつくしき乳房を
可愛
(
かわゆ
)
き人に含まする時もあるべし、我れは唯だ君の身の
幸福
(
しやわせ
)
なれかし
ゆく雲
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「熊野権現の
本地
(
ほんち
)
、
阿弥陀如来
(
あみだにょらい
)
、願わくは、
摂取不捨
(
せっしゅふしゃ
)
の本願をば誤たず、浄土へお導き下さい。又、都に残った妻や子がこれから一生安穏に暮せるようお護り下さい」
現代語訳 平家物語:10 第十巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
我
(
わ
)
れは
君
(
きみ
)
に
厭
(
いと
)
はれて
別
(
わか
)
るゝなれども
夢
(
ゆめ
)
いさゝか
恨
(
うら
)
む
事
(
こと
)
をばなすまじ、
君
(
きみ
)
はおのづから
君
(
きみ
)
の
本地
(
ほんち
)
ありて
其島田
(
そのしまだ
)
をば
丸曲
(
まるまげ
)
にゆひかへる
折
(
をり
)
のきたるべく、うつくしき
乳房
(
ちぶさ
)
を
可愛
(
かわゆ
)
き
人
(
ひと
)
に
含
(
ふく
)
まする
時
(
とき
)
もあるべし
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“本地”の意味
《名詞》
(ほんじ)日本の垂迹神に対し元となる仏や菩薩。
(ほんじ)本来の姿。
(ほんじ)本性。
(ほんち)本国。本土。
(出典:Wiktionary)
“本地(本地垂迹)”の解説
本地垂迹(ほんじすいじゃく)とは、仏教が興隆した時代に発生した神仏習合思想の一つで、神道の八百万の神々は、実は様々な仏(菩薩や天部なども含む)が化身として日本の地に現れた権現(ごんげん)であるとする考えである。仏本神迹説と呼ばれる場合もある。
(出典:Wikipedia)
本
常用漢字
小1
部首:⽊
5画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“本地”で始まる語句
本地垂跡
本地震
本地印可
本地垂迹説
本地毘沙門
本地薬師如来