“本地垂跡”の読み方と例文
読み方割合
ほんじすいじゃく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本地垂跡ほんじすいじゃくなぞということが唱えられてから、この国の神は大日如来だいにちにょらい阿弥陀如来あみだにょらい化身けしんだとされていますよ。神仏はこんなに混淆こんこうされてしまった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
仏陀ぶっだの運命も同様です。が、こんな事を一々御話しするのは、御退屈を増すだけかも知れません。ただ気をつけて頂きたいのは、本地垂跡ほんじすいじゃくの教の事です。
神神の微笑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そして、もう一度彼が大平峠を越して帰って行こうとするころには、気の早い一部の同門の人たちが本地垂跡ほんじすいじゃくの説や金胎こんたい両部の打破を叫び、すでにすでに祖先葬祭の改革に着手するのを見た。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)