“大日如来”の読み方と例文
旧字:大日如來
読み方割合
だいにちにょらい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本地垂跡ほんじすいじゃくなぞということが唱えられてから、この国の神は大日如来だいにちにょらい阿弥陀如来あみだにょらい化身けしんだとされていますよ。神仏はこんなに混淆こんこうされてしまった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
これまではいわゆる両部混同で何の神社でも御神体は幣帛へいはくを前に、その後ろには必ず仏像を安置し、天照皇大神は本地ほんじ大日如来だいにちにょらい八幡大明神はちまんだいみょうじんは本地阿弥陀あみだ如来
と、うながされて、権之助と伊織とは、二人きりでひろい伽藍がらんの中へ坐った。仰ぐと、台座からなお一丈の余もある金色こんじき大日如来だいにちにょらいが、天井で微笑をふくんでいた。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)