“金胎”の読み方と例文
読み方割合
こんたい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここは全く金胎こんたい両部の霊場である。山嶽を道場とする「ぎょうの世界」である。神と仏とのまじり合った深秘な異教の支配するところである。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
金胎こんたい両部の信仰のいかに神秘であるかを語って見せているようなその天狗の女性の方の白粉しろいものをほどこした面でも、そこに残存するものはもはや過去の形見だ。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
これが末世まっせの証拠だと思うんです。金胎こんたい両部なぞの教えになると、実際ひどい。仏の力にすがることによって、はじめてこの国の神も救われると説くじゃありませんか。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)